2010/12/19 (Sun) ほしのさみだれ

正しくは惑星のさみだれですが、わくせいわくせい書きすぎてポロっと

わくせいのさみだれと言いそうになるときがあるのでこれで。

さみだれネタでブログを書くのも何度めになるでしょうか。

たったいま最終巻を読み終わりました。

思えば本屋で一巻を立ち読みしたのが……連載一回目だったかな？

とにかく一話目から引き込まれて、二巻を持って高校2年の修学旅行に行き、

友人に勧めて、友人もはまって、なぜか他の友人がホテルにＰＳ２を持ってきていたり

ホテルの下でカップルがラブラブしてるのをみんなで覗いたり、いろいろありました。

自分の中で大人の教科書のような話です。

書けば書くほど安っぽくなる気がしますが本当に5年間楽しめました。

高校生で大学受験なんてずっと先だと思ってた自分が

目前に迫った就職に戦慄する大学3年生になりました。

いつの間にかゆーくん追い越してた。

いろいろもったいない気がしてきました。



そもそも最終巻の発売はずっと前で、ちょうどイベントが大変大変と言っていた時でした。

せっかく好きな話だから全部終わってから読もうと思って放置して、

どうせなら全巻通して読もうと思ってさらに遅くなって、

いざ一巻から読み始めてみると先が気になって集中できませんでした。

でも通しで読んでよかったです。

普段どんなに好きなマンガの最終回でも、あ、これ泣くなー泣いちゃうなー

なんて思いながら結局目がうるんだり鼻水が出るだけで終わっちゃうのですが、

これだけは泣いて、泣いて、不意打ちで笑わされて、最後の最後でまた泣かされてと

三度も鼻水をかみに行く始末。

自分にとって好きな漫画ってだけではないもっと特別な価値がある本です。

ついてきたしおりは一生使います。

一冊一冊にそれぞれ思うところがあり、与えられた影響は測り知れません。

そういえば笑う練習しだしたのもこの本が影響してでした。

笑えるようになりました。

この5年で自分は強くなりました。

よく笑うようになったし、言いたいことを言うようにもなれました。

中学時代から考えたら別人になりました。

恥を知るようにもなりました。

漫画について熱く語っているのを友人に観られると思うとちと恥ずかしい気もします。

自分が変わったのは、身の回りの人のおかげであり、時間の流れであり、

好きなものに影響された姿でもあります。

この漫画を通して、自分のやりたいことも分かったような気がします。

掌握領域が出したいだとか古武術パワーで人を投げたいだとかじゃなく、地に足が付いた夢です。

与えられた影響も語りたいことも莫大です。

この先惑星のさみだれをネタにここまで長く書くことはないでしょう。

本当に、自分にとって、夢のような作品でした。